子育てエッセイ その2

     うまれてきたよ


              ここはどこ?

              ここは、どこ?

         真っ暗で、わからない。わからない。
 
             誰かの声が、するよ。

               誰の声?

               誰の声?

             明るくなったよ。

              こんにちは。

              こんにちは。

         お母さんのおなかから、出てきたんだよ。

          えーん。えーん。 おなかがすいたよ。

         えーん。えーん。 おしりが気持ちが悪いよ。

            えーん。えーん。 眠いよ。

          お母さんに抱かれて、ゆらりゆらり。

              ゆらりゆらり。

         こっちへ、ごろごろ。 あっちへごろごろ。

           お母さんのところへ、行きたいな。

               行きたいな。

             よいしょ、よいしょ。

          お母さんのところに、とどいたよ。

             にこにこ、にこにこ。

           おすわりだって、できるんだ。

             つかまって、歩けるよ。

              どこへ、行こうか。

              どこへ、行こうか。

           いたづら探して、あっちこっち。

          一歩、二歩、三歩。 よちよちよち。

            お母さん、どこにいるの?

          お母さんのところまで、よちよちよち。

         おかあさんのところまで、とことことこ。

          お母さんと一緒に、手をつないでお散歩。

                どこへ行こうか。

               どこへ行こうか。

              お母さんの手は、暖かいな。

        お母さんに会うために、僕は産まれてきたんだよ。

             私は、産まれてきたんだよ。

            僕を、産んでくれてありがとう。

             私を、産んでくれてありがとう。

                       ありがとう。


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 書き終えて、これは「エッセイ」ではないかもしれない・・・と思った。
 
 原稿用紙にちゃんと、書いてある。(直してある部分もあるけど)

 しかも、全部ひらがな。

 何のために、これを書いたのか、不明である。

 エッセイではなく、長い詩かもしれない。

 1999年に書いたものだと思う。


7月4日


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